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PDF download / 690KB | 製品を取り巻く社会環境の変化により消費者の購買行動がどのように変化する可能性があるのか自社製品戦略への示唆を得るため、市場調査データを利用したシミュレーションを行い、戦略策定の1つの材料となる情報リソースの提供支援。 |
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クライアントの基幹製品市場において、近い将来に法改正により製品単価等の変動が起こりえるような市場変化のインパクトによって、どのように消費者行動が変化するのか大きな関心がありました。この変化の内容によっては、マーケティング投資のウェイトを別商品に重きを切り替えたり、新商品の開発などにウェイトをシフトさせるなど、商品戦略として極めて重要な意思決定を伴う内容でしたが、消費者行動の変化の可能性は、これまでの販売実績のデータや関連するような2次データソースの利用からでは推測の限界もあり、完全な予測には到達できなくとも、少なくとも消費者自身の声となるデータから行動変化インパクトの視覚化による示唆を得ることが期待されていました。
・消費者調査データの結果を現時点の市場シェアによってウェイトバックすることによって、
より実態に近い結果として解釈できるように補正
消費者調査データは対象者の条件や回答状況によって偏りのあるデータとなってしまっており、受容性の変化として捉えるべき量的な推測結果に大きなバイアスを含んでしまい解釈を誤る可能性がある。よって市場規模を考慮した補正を分析に組み込むことによってリスクを回避し、推測の妥当性を確保しているのが特徴である。市場は消費者マインドによって常に変化しており、消費者調査を有効に利用することで、プランニングにおける検討材料として十分に利用できる情報へと活用することができる。
・マーケティング環境が状況①~③までに変化したと仮定したときに現在利用しているブランドから 他のブランドへのスイッチング傾向の強さを測定しインパクト変化を計算
・環境変化の状況①~③までの市場の質的な変化と量的な変化を見ることができる
・自社ブランドを中心とした消費行動の流入出傾向から競合ブランドの特定とそれに沿ったマーケティングシナリオの検討に利用する。
ブランドAは状況①までは大きな影響はないロイヤリティの高い製品であると分かった。しかし、状況②になってしまうと急激に購入が減少してしまい他のブランド購入へとスイッチしてしまう可能性がある。もし自社製品がブランドAである場合には、状況②においてまだ影響の少ないブランドが競合となるため、自社ブランドの訴求ポイントを理解したうえでのコミュニケーションプランや新たな商品開発準備等のシナリオを事前に検討するなどの対応が必要である。
課題背景とともに「どのような意思決定を行いたいのか」を中心に理解を行います。また、予算制約の中で最適なソリューションを検討しご提案します。
・調査項目の設計
・分析モデルのご提案
・アウトプットデザイン
・調査スケジュールやご報告日時の調整
調査会社の実査が支障なく進行するように、クライアントと調査会社との間に入り、クライアントの設計意思が調査会社に正確に伝わるようにします。
分析結果のご報告とディスカッションや追加解析などを通しシミュレーション結果に対する理解を深め、プランニングのために必要な情報リソースのご提供を行いました。