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PDF download / 790KB | 消費者調査によるテレビCM評価の結果から、CM素材の相対的な評価ポジションを把握し現状のコミュニケーションプランニングを継続するべきか、それとも新たなプランニングが必要であるのかどうかの良否判断を行うための評価フレームと運用体系の構築を行い、評価判断を行うための意思決定を支援。 |
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マスメディアを利用したコミュニケーションは効果的であると同時に多くの投資を必要とし、難易度の高い意思決定であるにもかかわらず、クライアント企業においては評価基準とその運用の仕組みが確立されておらず、リスクの高い意思決定を続けてきた背景がありました。この判断には過去の事例からの推測によって行われており、プロセスを進めていく上での根拠に乏しく保守的な判断になりがちで多くの投資ロスを発生させていたであろうこと自体も共通認識となっていない現状に強い課題意識をお持ちでした。
ブランドAのCM素材は質的評価も効率性評価も共に高く、このまま継続的に投資を行ってその効果を期待することができるが、ブランドBのCM素材は、消費者の間によく浸透し記憶に残っているCMと見ることができるが、その映像としての内容そのものの評価が悪く、このまま放映を続けているとブランドイメージを損なってしまう可能性があるので、早急に問題点を把握した上でクリエイティブを変更するなどの意思決定が必要となる。
時系列での変化を見ると当初は安定的なポジションを維持できていたが、次第に評価の低い方向へ推移し始めていた(青)。ここでCMの内容を変更したが質的な評価は低かったにも関わらず大規模な投資を継続的に行ってしまっていたことを示し大きなロスが発生していた(緑)。あらためて内容を変更するものの改善には至らない(黄色)。更に改善を重ね(紫)、小規模な投資ではあるが市場浸透の効率性も非常によく質的評価も高い水準にて現在運用されている(赤色)ということが分かる。
現状の課題を明確にし、既存データについて一部分析トライアルを実施しながら、ゴールイメージの共有と解析に必要なデータなどの整理を実施
データの分析とその報告&ディスカッションにて、分析によって得られた知見の1つ1つを実務運用のための評価体系として組み立てていく作業を繰り返し実施。
分析によって得られた評価体系を運用に移行させるための説明会実施にむけた資料作成等の支援