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PDF download /275KB | 市場の環境変化をモニタリングするための調査を実施し、商品カテゴリ間でのスイッチングによる市場構造変化の視覚化を支援したプロジェクト。 |
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既存市場に新しい発想での競合商品が参入し、消費者の評判もかなり高い。既存カテゴリ全体としてコアなファンのボリュームはまだ維持しつつも、新規ユーザーの取り込みなどユーザーのすそ野が狭まる一方で、競合商品は、小規模ならがも確実に市場のパイを獲得しつつある状況がわかってきていた。そこで、競合商品の参入によって市場全体がどのような状況にあるのか俯瞰できる分析が必要となっていた。
・商品カテゴリの選択変化の傾向として増減意識を取得する
・選択傾向は流出傾向として計算ができるように、減少意識者における
増加商品カテゴリとして情報を整理する。
市場を構成する主要な商品についての選択変化の意識を調査で取得する。それぞれの商品ごとに増加意識、減少意識などが取得されるが、新商品が加わり新しい市場が形成されつつあるという背景を踏まえると、主要商品の選択が減少して新商品にスイッチしてしまっているのではないかという点を視覚化できるほうがよいと考え、減少意識者における増加商品銘柄のクロス集計表を作成する。得られる数値は流出傾向を示しており、列方向にみて数値が大きいところがその商品からの主な流出先となる。例えば、商品Aの流出先で最も大きいものは商品E(6%)となる。
・デマテル分析によって商品それぞれの流出傾向の強さと流入傾向の強さを指標化し、マップ化する。
・商品ユーザーの大きさも同時に表現することで既存商品から新商品へのユーザーの選択傾向の変化を俯瞰できる。
デマテル分析によって、それぞれの商品の市場における選択変化傾向を流出度・流入度として表現することで、市場での消費者の大きな流れを俯瞰することができる。上記の例では、新商品ボリューム拡大の要因は主に市場全体でも衰退傾向にある商品ABCの受け皿となっていることがわかる。自社商品は新商品の影響は小さいが、競合商品への流出傾向がある。その中で商品Dは他商品との関連性が偏っておらず、市場で非常に安定的なポジションにあることがわかるなど、このマップを利用した市場俯瞰できるところがポイントである。
現状課題についての確認
現在の市場に関する基礎的な販売情報の確認
市場構造を捉える分析手法の検討
調査としてデータをどのように取得するべきであるのかデザインする。
調査会社の実査が支障なく進行するように、クライアントと調査会社との間に入りマネジメント
クライアントの設計意思が調査会社に正確に伝わるようにサポート
並行して分析スケジュールを作成
基礎的な指標の集計に加え、デマテル分析を利用した市場構造俯瞰のマップの作成
モニタリング結果として商品選択の変化傾向の構造について報告。実際の市況データとあわせながら理解を進める