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PDF download / 960KB | プロモーションの効果を各種メディアごとのROIとして算出し、キャンペーン全体のマーケティングROIから成否の判定を行った。これからの結果からキャンペーン効果を最大限にする各メディアへの最適投資配分量を知ることで今後のメディアミックス戦略仮説構築のための意思決定を支援。 |
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自社店舗の利用者においてターゲットユーザー離れが進んでおり、キャンペーンなどによるターゲットユーザーの店舗来店促進が非常に大きなマーケティング課題として認識されていました。そこでクライアントは複数のメディアを利用した一大キャンペーンを行い、消費者へのメッセージ伝達をはかり来店・購買行動を起こすことを期待されましたが、得られたデータから適切に費用対効果を算定し、当該キャンペーンが成功したのかどうか判断を行うことができていませんでした。
・キャンペーンを認知をし、かつ店舗利用意向が高くなることがキャンペーンを行った効果であると定義し、キャンペーン認知有無と店舗利用意向有無のそれぞれをキャンペーン効果のKPIとして設定
・この認知と意向の有無にキャンペーン媒体であるメディアが消費者行動のどこにどれだけ寄与しているのかを得ることを目的とした解析を行う
ネステッド・ロジットモデルに交互作用を組み込むことでクロスメディア効果を見ることもでき、消費者行動変化に
どのメディアとの組み合わせが最適な効果を生むことにつながるのかということも把握できます。
投資金額総量は実投資額を超えないことを制約条件とし、店舗利用意向を最大化させる最適化問題を
解くことによって最適な投資ポートフォリオを得ることが可能になる。
これらの最適化問題の特徴は、各メディアのコスト、メディア単体の効果、クロスメディアでの効果など実務上必要な条件を含め、店舗利用意向が最大になるように算定されうことである。上記の例では、メディアAに実投資は偏っており、得られた結果からでは費用対効果の面で難があったことが伺える。 例えば、メディアDと組合わせることで店舗利用意向が非常に高まる効果があることが発見されているとすれば、費用対効果の面からメディアAへの配分を少し小さくし、メディアDとの組み合わせ効果を期待した配分比率の変更をすることで、より大きな成果を得ることができることがシミュレーション結果からわかる。このような最適化問題を解くことで、理論上での投資ポートフォリオが得られるので、次回キャンペーンなどのメディアプランニングにおいては、これまでよりも効果的な意思決定のプロセスを経ることが期待できる。
課題背景とともに「どのような意思決定を行いたいのか」を中心に理解を行います。また、予算制約の中で最適なソリューションを検討しご提案します。
・調査票作成の支援
・分析モデルのご提案
・アウトプットデザイン
・調査スケジュールやご報告日時の調整
各個別のキャンペーンに併せてキャンペーン効果の測定を行う継続的な調査の実査マネジメントを実施。